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記念日

麗彪(よしとら)side】 色々あったが、また1年経った。 今日は10月7日、美月(みつき)と出逢った記念日だ。 朝起きて、隣で眠る美月の可愛い寝顔を眺めながら、この1年間にあった事を思い返す。 新名(にいな)を引き取った事、夢の国から帰って熱を出した事、初めてのお使いを見守った事、独りで部屋を出て屋上に行った事、スケートデートに行った事、片桐(かたぎり)の入院を誤魔化した事、悪夢の事、パーティーから連れて帰ってくれた事、寝かし付け当番の事、ボートに乗った事、遊園地で捻挫した事、飛行機で関西旅行に行った事・・・。 美月は、この1年も幸せでいてくれただろうか。 泣いたり恐がったりが多かった気がしないでもないが・・・。 「・・・んぅ・・・ん・・・よしとらさん・・・おはよ」 目を覚まし、俺の顔を見てふわりと笑う天使。 「おはよ。今日は何の日か覚えてるか?」 「ふふ・・・きねんびぃ」 ちゃんと覚えてたか。 さすが美月だな。 「今日、麗彪さんと2人きり、だよね」 「ああ」 ベッドに横になったまま美月の髪を撫でると、ふにゃりと笑って俺の手を掴み、頬を寄せ甘えてくる。 寝起きから可愛いが全開だな。 「何したい?」 「んぅ?・・・キス、したい」 俺は今日したい事を聞いたつもりだったんだが・・・ご希望とあらば1日中キスするぞ。 「ん・・・んふ・・・ん・・・っ」 「キスだけでいいのか?」 「んぇ・・・やだ、足りない・・・っ」 そうだよな、美月はエロいもんな。 身体を起こして美月を組み敷こうとしたら、美月の方が先に起き上がって俺の上に乗ってきた。 「おい、ナニする気だ?」 「ぜんぶ」 俺の腹を跨いで、胸に両手を突き、一見するとただただ可愛い笑顔で見下ろしてくる。 いつの間に、そんな妖艶に笑うようになったんだ。 「俺にさせてくれないのか?」 「麗彪さんがすると、ぼくすぐ疲れちゃうもん。麗彪さんは大人しくしてて」 「無茶言う・・・」 今日は俺が美月に喰われんのか。 ・・・まあ、最後は俺が喰っちまうけど。 「慣らすのはやらせてくれよ」 ベッドサイドに手を伸ばし、ローションボトルを掴む。 「だぁめ」 ボトルを取られた。 服を脱いで、ボトルの中身を垂らした手を自らの後ろへ伸ばす美月。 ・・・えっろ。 「ほんと、ワルイ子になったな」 「んっ・・・んぅ・・・んあっ!?」 目の前に晒された乳首にしゃぶり付きながら、既に挿入(はい)っている美月の(たお)やかな指に、自分の指を添えて胎内(ナカ)を犯す。 悪いが、生殺しはごめんだ。 「ひぁ・・・よしとらさ・・・んっ・・・だめってばぁ・・・っ」 「美月の指じゃ足りないだろ?」 ゆっくり慣らして、美月が蕩けてきたら指を抜き、細い腰を掴んで俺を飲み込ませた。 下から何度も突き上げて、小さな悲鳴をあげながらイく様を堪能したら、押し倒して脚を掴み痙攣の(おさま)らないナカを擦り上げる。 「んぁあ───っ!」 「全部すんだろ?まだ泣くのは早いぞ・・・っ」 そのまま美月を喰い尽くし、昼前頃、本気で泣きが入ったので正気に戻った。 ぐずる美月をあやしながら飯を作り、食べさせてやりながら機嫌を取る。 「ごめん、ヤり過ぎました」 「ん・・・ごはん、おいしぃから、ゆるしてあげる」 「ありがとうございます」 赦してもらえたし、少し休ませたら、またベッドに連れて行こう。

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