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ぼくの麗彪さん
【美月 side】
今日はクリスマスイブ。
朝からぱぱのお家 でクリスマスパーティーしてる。
ご馳走いっぱい、ケーキもおっきくて、みんなで食べても食べきれないくらい。
「グラタン食べる!」
「美月、冷ますからちょっと待て」
麗彪 さんがグラタンふーふーしてくれて、食べさせてくれる。
お仕事、忙しいの終わったんだって。
だからぼく、今日と明日はずーっと麗彪さんにくっ付いてるって決めてる。
「お嬢、チキンも食べますか?」
新名 さんが大きいチキンをナイフで切って、フォークで食べさせてくれた。
チキンも美味しい!
「みっちゃん、ピザも食べるかい?」
「美月、野菜も食え」
ぱぱのピザもひと口食べさせてもらって、時任 さんにツリーの形に盛り付けてあったブロッコリーも食べさせてもらう。
・・・あれ、ぼく自分でなんにもしないでご飯食べてる。
「美月ちゃん、ローストビーフは?」
「はい、ケーキの1番美味しいところですよ〜」
カンナさんにローストビーフ食べさせてもらって、駿河 さんはケーキのてっぺんにあったイチゴを食べさせてくれた。
麗彪さんの膝の上に座って、くち開けるだけでご飯食べられる・・・楽ちん・・・。
「飲み物をどうぞ」
片桐 さんがジュースをくれた。
しゅわしゅわのリンゴジュース。
そおいえば、みんなお酒飲んでるけど、麗彪さんはぼくといっしょのジュース飲んでる。
今日はお酒、飲まないのかな?
ご飯食べ終わったら、お庭にぱぱのラジコンカーいっぱい並べて、みんなで競争。
第一回榊家 RCスーパーGTだって。
ぶつけちゃったり、コースアウトしちゃったり、ロルフとリヒトが車追っかけちゃったりして、めちゃくちゃだったけど楽しかった!
「美月、寒くないか?」
「んーん、大丈夫だよ」
お庭でも、ずーっと麗彪さんにくっ付いてたもん。
あと、桜鬼 もずーっとくっ付いてくれてて、あったかかった。
「今日はぱぱのお家にお泊まりするの?」
「いや。美月は俺と2人で帰るぞ。他は榊家 に置いてく」
そっか。
じゃあ、これから・・・。
「麗彪さんは、ぼくの・・・」
「ああ。俺は美月のモノだ」
ううーっ!!
麗彪さんが、ぼくのものーっ!!
サンタさんありがとおーっ!!
どおしよ、嬉し過ぎてどきどきして爆発しそおーっ!!
「ふぇ・・・麗彪さん、ぎゅってして!」
「ん」
麗彪さんに両手を伸ばしたら、抱っこしてぎゅってして、キスもしてくれた。
好き・・・大好き・・・ぼくの麗彪さん・・・!
今すぐがぶってして欲しくなっちゃうぅ。
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