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俺の美月

麗彪(よしとら)side】 榊家(さかきけ)からマンションに帰る車中、信号で止まる(たび)に、助手席に座らせた美月(みつき)とキスをした。 俺自身がそうしたかったのもあるが、美月がシフトノブに置いた俺の手を上からずっと握ってて、我慢できないって顔で俺を見ていたから。 そんな顔されると、俺だって我慢できねぇんだけど? 「あのね、今年もね、サンタさんに手紙書いたんだよ」 知ってる。 読んだし。 去年と一昨年のも読んで、大事にしまってあるからな。 「なんて書いたんだ?」 「えへ。ないしょー」 可愛いを大盤振る舞いするなよ。 次の信号まで待てなくなんだろ。 「俺がサンタに手紙書くなら、なんて書くと思う?」 「え?・・・うーん・・・・・・もしかして、ぼくの名前・・・書いてくれる・・・?」 当たり前だろ。 丁度赤信号で止まったから、キスで正解を告げる。 「ん・・・ふぁっ・・・、ぼく、ずっと麗彪さんのものだよ?」 ちゃんとわかってるじゃねぇか。 それでも、他のもん書いて欲しくないんだろ? 「俺だってずっと美月のもんだ。俺は美月以外欲しくないから、他に書く事ない」 「ぼくも、麗彪さん以外欲しくないよ!だから前のもね、麗彪さんをくださいって書いたのっ」 「内緒っつったのに、バラしていいのか?」 「麗彪さんにないしょ、しないもん」 あーあ、信号、青になっちまったんだけどなぁ。 普段なら赤信号なんてイラつくだけなのに、今は信号に差し掛かる度、赤信号であれと願ってしまう。 「やあっと着いた」 マンションの駐車場に入り、エンジンを切った。 美月のシートベルトを外してやり、何度目かわからないキスを交わす。 「んん・・・んふ・・・っ・・・ょし、とらさ・・・」 助手席のシートを倒してしまおうかと思ったが、美月に風邪でも引かせたら大変だ。 理性を総動員させて、車を降りた。 助手席側にまわり美月を抱き上げ、エレベーターに乗る。 「美月」 「んっ・・・なあに?」 何度もキスしながら、何とか玄関の鍵を開け中に入る。 そのまま寝室へ直行した。 「晩飯、食わせる暇ないかも」 「ふふっ、麗彪さんがぼくを食べちゃうから?」 飢えた(けだもの)にベッドに押し倒されてんのに、随分と余裕だな。 また泣かせんぞ。 「俺だけ美味(うま)いもん喰っちまうな」 「・・・ぼくだって、麗彪さんので、お腹いっぱいになっちゃうよ」 ああ、そーでしたね。 服を脱がせながら、可愛い俺の美月を見下ろし舌舐めずりする。 満たして(あふ)れて溺れるまで、ナカにたっぷり注いでやるよ。

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