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⭐︎番外編⭐︎籠ラジ 1
♪ジングル
駿河
「こんばんは〜!始まりました『籠の鳥の幸不幸は飼い主次第ラジオ』、略して籠ラジ!初回パーソナリティは俺、駿河と〜」
新名
「こんばんは。まさかラジオ番組をやる事になるとは思いませんでした、新名です」
駿河
「ほんと、まさかこんな形の番外編になるとは思ってもみませんでしたね〜」
新名
「しかも駿河とパーソナリティを務 める事になるとは・・・大丈夫ですかね」
駿河
「大丈夫ですよ〜、もう和解したじゃないですか〜」
新名
「俺が麗彪 さんのとこに来てから、暫 く激務 続いてましたけどね」
駿河
「過ぎた事を・・・女々しい狐さんですね〜」
新名
「・・・・・・」
駿河
「それでは早速、美月 くんと麗彪さんの話をしていきましょ〜か」
新名
「お嬢の事ならいくらでも語れます」
駿河
「どの話します?」
新名
「お嬢の成人式の話はどうです?」
駿河
「時間軸的には未来の話になりますけど・・・ま、いいか。美月くんに振袖着せて、時任 が髪セットして、カンナに化粧させて、写真館で写真撮って神社でお参りしてから食事会したんですよね〜」
新名
「妹の成人を祝える日が来るとは・・・感慨深かったです」
駿河
「号泣してたもんね。あ、それと、妹(仮)ですから」
新名
「お嬢にいっぱい慰めてもらえて幸せでした」
駿河
「それにしても、まさか振袖の色が黒だとは思いませんでしたよ〜」
新名
「ええ。振袖を用意したのは雅彪 さんですよね?絶対ピンクが可愛いし似合うのになんで・・・」
雅彪
「俺だってそう思ったが、みっちゃんの希望だったからな」
駿河・新名
「「雅彪さん!?」」
雅彪
「はい、ゲストの雅彪です。お前らは聞いてただろうが」
駿河
「すみません、忘れてました〜」
新名
「わざと呼ばなかったのでは?」
駿河
「こら新名・・・」
雅彪
「せっちゃんは悪い子だなあ?まーちゃんも気付いてた癖に黙ってたんなら同罪だぞお?」
駿河・新名
「「すみませんでした」」
駿河
「まあそれはさて置き、美月くんが黒がいいって言ったんですか?」
雅彪
「ああ。成人式について話すついでに、お前たちの成人式ん時の写真を見せたんだよ。環流 と、よっちゃんは紋付羽織袴、せっちゃんまーちゃんとさっちゃんはスーツだったが、みんな黒だったろ。みっちゃんも黒がいいって言ってな」
駿河
「あ〜成程〜」
新名
「お嬢らしい」
雅彪
「手描き友禅で、大振りの牡丹と可愛い兎の柄。榊家 の家紋入りだが、黒でもちゃあんとみっちゃんらしい可愛い振袖にしたんだぞ」
駿河
「確かに、黒なのに可愛かったです」
新名
「一緒に兎が何匹いるか数えました」
雅彪
「まあ、黒服 が囲んでたせいで、極道 の娘にしか見えなかったろうがな」
駿河
「美月くん もちょっとそんな雰囲気出してましたしね〜」
新名
「とても大人びて見えました」
雅彪
「時々ふと艶 かしいんだよな、みっちゃん。振袖 は袖丈直ししたから、今度着てもらおうな。極道の妻感上がるぞ」
駿河
「また麗彪さん を抑えるのが大変そうですね〜」
新名
「隙あらば暗がりに連れ込もうと考えてそうな目をしてましたからね」
雅彪
「我が子ながら呆れる・・・」
駿河
「まあ・・・帰ったら速攻で寝室に連れて行きましたからね・・・」
新名
「お嬢が減る・・・」
雅彪
「みっちゃん、嫌がらなかったのか?」
駿河
「それが・・・美月くんは疲れちゃったから早く脱ぎたかったみたいで・・・」
新名
「麗彪さんに「脱がしてやる」って言われて、止める間もなく喜んで着いて行っちゃったんです・・・」
雅彪
「脱がせただけか?」
駿河
「まさか」
新名
「翌朝まで出て来ませんでした」
雅彪
「みっちゃん・・・体力ない子なのに・・・」
駿河
「その話は置いといて。いつもと違うヘアスタイルも素敵でしたよね〜」
新名
「ナチュラルアップに水引きとダリアが華やかでしたね」
雅彪
「さすがさっちゃんだよな。そういやあの花って生花だったのか?」
駿河
「プリザーブドフラワーだそうです」
雅彪
「へえ」
新名
「花飾りも時任が作ってました」
雅彪
「ほお」
駿河
「力作だったので、寝室に連れ込まれる前に外してあげて、ガラスドームに入れて飾ってありますよ〜」
雅彪
「・・・あ、前に「麗彪さんがおねぼうさん」って寝室での写真送ってくれてたが、それに写ってたな」
駿河
「美月くんが大事にしてくれて、時任も喜んでました〜」
新名
「お嬢は俺たちからの贈り物は何でも大事にしてくれます。お揃いの狐の着ぐるみパジャマも、おきつね村で買ったお揃いのパーカーも大事に着てくれてます」
雅彪
「お揃いマウント取ってくるんじゃねえよ」
駿河
「美月くんが普段着てる服や靴は殆ど俺が選んで買った物です。初めて家 に来た日に渡したブランケットは汚したらギャン泣きするくらい大事にしてくれてますし、その日に俺が買った兎の着ぐるみパジャマとルームシューズも大事に着てくれてます〜。つまり美月くんに初めて贈り物をしたのは俺で〜す」
雅彪
「初めての贈り物マウントすんな」
新名
「俺の名前を付けた狐のぬいぐるみも大事にしてくれてます!お嬢がぬいぐるみに「まどか」と話しかける度 に俺の名前を呼んでくれてるんです!」
雅彪
「結局改名しなかったな、あのぬいぐるみ」
駿河
「俺なんて美月くんと一緒に仕事してます!書類整理とかスケジュール管理とか、一緒にやってますぅ〜!」
雅彪
「みっちゃん、いつの間にか表の会社に入社してたな。出来るだけ在宅で仕事させろよ?」
新名
「俺はこの前、ついにお嬢に「内緒にしよ」って言われました!秘密を共有しました!」
雅彪
「え、みっちゃんが秘密を・・・?」
駿河
「美月くんが秘密!?麗彪さんに?え、なに、なにしたんだよ!?」
雅彪
「せっちゃん、落ち着きなさい」
新名
「ふふ・・・内緒です」
駿河
「あ〜、ちょおっと頼みたい仕事出来たな〜。1ヶ月くらい逝 ってきて〜?」
新名
「またそうやって激務 を・・・あ、でもスケジュール管理はお嬢もやってるから、きっと止められますよ。新名さんが可哀想って言ってくれるはずです」
駿河
「アマゾンに旅行って事にしとくから大丈夫〜」
新名
「それ片桐 が腹撃たれて入院した時の言い訳・・・」
雅彪
「やれやれ、この2人は仲が良いんだか悪いんだか。暫 く喧 しいだろうから、終わろうか。また次回をお楽しみに」
♪ジングル
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