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身長とさんすう
【美月 side】
「身長・・・背の高さ、せたけ・・・」
さんすうのべんきょう中、もんだいに身長って言葉が出て、じしょでしらべた。
身長は背の高さのことなんだ・・・。
「そういえば、美月は来た時より少し背が伸びたんじゃないか?」
「えっ!ぼく、大きくなった!?」
麗彪 さんのがずっと大きいけど、ぼくも少し大きくなったのかな?
でも、ぼく、自分の身長がなんセンチか、知らない・・・。
「測ってみますか?美月くん、ここに立って?」
駿河 さんに言われて、おへやのかべに背中をくっつけて、まっすぐ立つ。
ちょっとでも大きくなるよおに、心の中で背のびした。
「美月、頭の上に手を置くが、大丈夫か?」
「うん、麗彪さんだからだいじょおぶ!」
はじめて麗彪さんがぼくの頭にさわった時、ぼくは、おかあさんにぶたれるとおもってしゃがんじゃったから・・・。
だから、麗彪さんは、ぼくの前に立っても、ぼくの頭の上に手をやらないよおにしてくれてた。
麗彪さんはやさしい。
今は、ここに、ぼくをぶつ人はいないって、わかってる。
だから、だいじょおぶ。
麗彪さんが、ぼくの頭に手をおいて、ぼくがだいじょおぶなの見て、そのままわしゃわしゃってなでてくれた。
「頭、なでてもらったの、はじめて・・・」
「これから毎日撫でる」
「うん!」
なでられるの、すごくきもちい。
かみの毛をとかしてもらう時は、麗彪さんがぼくの後ろにいて、そおっとやってくれてたから。
麗彪さんを見ながら、麗彪さんになでてもらうの、きもちいし、うれしい。
麗彪さんの手、大好き。
「測りますよ~・・・っと、142センチですね」
駿河さんが、メジャーってゆう、長さをはかるのでぼくの身長をしらべてくれた。
・・・142センチ・・・それって、大きいの?
「4センチも伸びてる」
麗彪さんが、びっくりしたかおして言った。
え、ぼく、4センチのびたの?
麗彪さん、ぼくのさいしょの身長、知ってるの?
「資料の内容、覚えてたんですね」
「当たり前だろ。身長138センチ、体重28キロ。まあ、体重はあんまり変わってねえみたいだがな」
たいじゅう・・・じしょでしらべなきゃ・・・えっと・・・体重、体の重さ、だって。
ぼくの重さ、28キロ・・・。
それって、重たいの?
「麗彪さん、ぼく、重たい?だっこ、できない?」
「美月は軽過ぎる。もっと食べなきゃだめだ」
ぼく、かるすぎるの?
食べなきゃだめ?
でも、朝ご飯と、おやつと、お昼ご飯と、おやつと、夜ご飯・・・いっぱい食べてるよ?
「でも、重たくなったら、だっこできなくなっちゃう・・・?」
「何キロになっても、美月なら抱っこ出来る。心配しないで食べろ」
なんキロになっても、だっこしてくれる・・・。
麗彪さん、力もち・・・。
「じゃあ、100キロになったら?」
「抱っこ出来るよ」
「すごおいっ!」
やっぱり麗彪さんかっこいい!
力もちだし、大きいし、ぼくも麗彪さんみたいにかっこよくなりたい・・・!
「麗彪さん、身長なんセンチ?」
「確か・・・189・・・」
「189センチ!?ぼくより・・・ぇと・・・47センチ大きい!」
「もう暗算できるのか!美月は賢いな」
また、麗彪さんがわしゃわしゃ頭、なでてくれる。
けいさん、おもしろい!
もっとけいさんしたい!
「駿河さんは?」
「178センチ~」
「178センチ・・・麗彪さんより、11センチ小さくて、ぼくより・・・36センチ大きい!時任 さんは?」
「時任はねぇ、確か~・・・195センチだったかな?」
キッチンでおりょうりしてる時任さんのかわりに、駿河さんがおしえてくれたけど、キッチンから時任さんの声がした。
「196センチだ」
「時任は耳がいいね~」
「時任さんは麗彪さんより・・・7センチ大きくて、駿河さんより・・・18センチ大きくて、ぼくより・・・54センチ大きい!」
「良く出来ました」
麗彪さんが、こんどは両手でわしゃわしゃして、おでこにキスしてくれた!
駿河さんがダメっておこったけど、ぼく、うれしかったよ?
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