「幸福論」第二章(十四)約束

 古川は、幸に、言う事を聞けば母親には手を出さないという。

 幸はその約束を信じて、古川の言う事に従う。

 

 

(第二章)
 店が潰れて、幸は逃げ場がなくなった。
 母親は仕事に忙しく家庭を顧みる余裕がない、父親は酔って帰っては幸に暴力を振るう。
 家庭は機能しなくなっていたが、幸は元の暖かな家庭に戻ると信じて疑わなかった。

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