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セーラー服と短機関銃7

「単刀直入に言う。俺はこの学校を退学せねばならないだろう」 「……は!?なんで!?」 「実を言うと、この学校への転入は両親に酷く反対されてな」 「……まぁそうだろうな」 「今回の転入は条件付きだったのだが……俺は今日その条件をことごとく破ってしまった」 「条件って?」 「絶対に学校で怪我をして帰らないことだ」 なるほどな…… 紅がいかに両親から大事にされているかが窺える条件に、思わず深く頷いてしまった。だが決して納得しているわけではない。 「でも今回のはお前が悪いわけじゃないだろ。事情なら俺が説明してやる」 「貴様が……俺の両親にか?」 「そう言ってるだろ」 「だがそんなことが可能だろうか……」 どうやら紅にとって両親とはかなり特別な存在らしい。紅がこんなにも取り乱す場面は今までに見たことがない。 「おいおい、あんだけの人数相手にして余裕だった奴が何弱気になってんだよ?たかが大人二人説得するだけだろうが」 「……あぁ、そうだな。しかし……」 「なんだよ、らしくねーな。お前はどうしたいんだよ?ここにいたいのか?……それともよその学校に行きたいのか」 「ここに居たいに決まっているだろう!」 「……ならそうすりゃいいじゃねーか」 頭をくしゃりと撫でてやると、今にも泣き出しそうな瞳が見上げてくる。 「気安く触れるな馬鹿者……」 俯いた紅の瞳から本当に涙が溢れそうで、俺は衝動的に紅を抱きしめていた。 「──ぅ゛ッ、」 「……暁穂?」 背中に衝撃を感じたのは、それとほぼ同時だった。 薄気味悪い笑い声が背後から聞こえてくる。 「ハハッ……ざまぁみろ漆原ぁ……大事なカレシとはもうバイバイだなぁ」 「……クソ……っ、野朗……」 ずるずると下に引きずり降ろされるように、体が床に崩れていく。 一度は確かに腕の中に包んだ温もりが、匂いが、遠ざかっていく。 「暁穂ッ……!!」 ついに泣き出したような紅の声が、暗闇の中で遠くから聞こえた……──。

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