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あぁ、再会が楽しみだよ…。
俺が育て上げた傀儡人形。憎き母親を生き写した容姿が何ともズタズタにしたくなる。
そうだね、母親と同じ末路を辿らせてあげる。
なんて発言したら、自分が恐ろしい男性なんだと自覚するよ。
「起きろぉぉぉぉ…!!!」
バサッと、被り布団を引っ張られた拍子でベッドから落ちてしまう。
「いたっ」
「何時まで寝てるつもりなんだよ!昼ご飯、食べないつもり?」
「…ごめん、燐夜」
完全な眠りから覚めた俺は、落ちた所から顔を覗かせる。ムスッと、頬を膨らませ、紅い瞳が睨みを利かしているのが水鬼帝の主である諷夜さんの弟。水鬼帝 燐夜。精悍な顔付きの諷夜さんに比べれば、燐夜は美少女顔。
容姿はともあれ、流石は水鬼帝の血を引いていると阿鼻叫喚させられるよ。
恐ろしく反面教師だ。亡き父親の性格譲りは諷夜さんの方だと思っていたが、どうやら燐夜が近いらしい。
人の夢心地とも言える瞬間を妨げるなんて侍女すらやらなかった。
顔を合わせる度、怯えていたからな…。
起こしたくても、起こせないのが当たり前か。
「まったく、隗は人が起こしに来ないと起きないんだから」
「…」
呆れた表情をする燐夜。
「そんなんだから…露草に犯されそうになるんだよ。って、言ってるそばから、下半身バカ、どきなっ」
「ぐっ」
鳴呼、その容赦の無さも父親そっくりだよ。仮にも甥っ子である人物に踵落とし。
これが、燐兎の息子…。
まぁ、血筋は、争えないという事を、実感させられる。
“蓮華”が、愛した相手の家系。
燐夜は、女性以上に、女性だからな…。
最近のファッションとかに、詳しく、十五龍神の女龍神ですら、唖然とさせられる。特に、綺麗のファッションが、気になるらしく、休みの時は、一緒に、買い物に、行きたいのが希望。
中々、都合が、合わないのが傷なんだけど。
本人達の問題だ。
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