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第五章:※銀色の騎士

―天界・水輝國・水鬼帝邸宅・リビング 肩より、少し長めの黒銀色の髪をした男性と、青銀色の髪をした男性が、リビングで立っている。 「誰かと思えば、立派な騎士さんじゃないですか!」 嫌味たらたらの科白を吐いたのは水鬼帝の主である『水鬼 諷夜』だ。整った顔だちは、見る物を落とす程の美形。 「別に貴方の顔を見にきたわけじゃぁ…」 「止めなさい、都霞」 「父様!」 息子を止めたのは青銀色の髪を一つ結いにしている男性。 「諷夜王も、そのくらいで勘弁してあげて下さい。なにせ、騎士としてはまだ半人前なんですから」 「翔也様が仰るのなら止めておきます」 翔也と呼ばれた男性は、水輝國を誇る現代翁の一人で銀莱一族の主だ。 澄ました顔の下は三神帝に仕える家臣だと噂されている。 「ところで、隗坊っちゃまは居ますか?」 「部屋に居ると思います」 「今は、止めておいた方が…」 諷夜の横に座っていた燐夜が口を開いた。 よそよそしい態度で、話すもんだから、翔也は、首を傾げた。 何故、主の様子を、見にきたのに、止められないといけないのか、不思議だった。 燐夜が…。 私を、止めるなんて、珍しい。 ふっと、頭を回転させた彼は、気付いた。 鳴呼、隗坊っちゃまが、機嫌が悪いのか…。 それだったら、納得いく。 頭の中で、相槌を打った翔也は、息子達に、視線を移した。 主の機嫌を損ねている故に、対応が、難しいと、判断。 特に、都霞は、一番、八つ当たりされそうな気がしてきた。 これは、十五龍神が一人『赤龍』が、動く事になるな。 彼は、呑気に、考えながら、次の科白を、待っていた。 『僕は、ストレスが溜まると、つい、傀儡を、探したくなる』 そいゆう風に、吐かれたのは…。 何時だったのだろうか。 数えても、年に、何回だ…。 翔也が、知っている中で、指を折って数えられるくらい、隗斗は、ストレス発散を、傀儡に、突っけていた。

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