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そういったけど、燐夜は、キッチンに立つと、鬼だからな。流石、十五龍神『天龍』の、嫁に行くだけある。 獅天も、棲みに置けない。 あんな美少年は、滅多に居ないだろう。しかも、燐兎の息子ときたら、尚更、大事にしてもらわないと困る。 あの世で、言われそうだ。 『私の、息子を、嫁として貰うのは、何処の誰ですか』 それは…。 十五龍神が一人『天龍帝 蒼都王』の、第一子。 『天龍帝 獅天』。 残念ながら、獅天の母親は、彼を生んだ後、亡くなってしまった。 素晴らしく、実績を残したと、綺麗が教えてくれた。 『私達は、従姉弟となっているが、事実、再従姉弟。隗斗も、知っていると思うが、妾の母は、少しばかり癖があってだな。父との契りも、時間が掛かった伝説を持つ、天龍帝の姫様だ…』 何か、紅霞も、同じ事を、吐いていたな。 『綺麗の母親、綺王は、お見合いを、よく、すっぽかしていたな。しかも、着物の下から、チャイナドレスを着けている強者だよ』 それ、十五龍神で、例えると、地龍あたりか。 アイツ、契りと、聞くと、逃げていく。 何でかと言うと『俺は、一生、独身を、通したい』らしい。 無理だろう。 一応は、貴族のご令嬢達は、狙っている。 何時、お見合い話が回ってきても良い様に、チェックしているんだ。どういったのが、好みなのかを。 そして、嫁になるべく、燐夜が開く、料理教室に通っている。 「女、恐るべし。玉の輿を、狙っているあたり、おしとやかにいようとする…」 ま、それが、普通なんだろうが。 地龍を狙い目にするのは、凄いよ。 金龍は、少し年齢をいっているからな。 「それにしても…」 奈兎が使っていた一扇『謳櫻』。 何時になったら、目覚めて、応えてくれる。 俺では、役不足なのか。 それとも、持っている式役と、相性が合わないとか。 否、俺が、迷っている部分もあるせいだな。 何時でも、ソナタを、迎え入れると言うのに。 契約をするのに、少々、手荒な真似をしてしまうかも知れない。

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