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―天界・水輝國・第二会議堂 天界、第二会議堂。神々が会議を行う場所だ。緊張感が高まる中、十五龍神の天龍が、魔由羽と目が合う。 「素直に参加させたんだな…」 「まぁ、獅天の怒りをかいたくなら会議に、出る様にと申したら…素直に応じてくれました」 「明日のパーティーには、隗は必要だからな…」 「参加を断ったら、露草王に無理矢理でもお願いするところだった」 三人の会話が、座っている者達の耳に入る。つい、一ヶ月前に、議会館を崩壊した人物が素直に従うとは、天変地異が起きたんじゃないだろうかと心の中で思う。 「隗斗様、露草様、ご到着いたしました!」 観音扉が開かれた。 金髪の髪に、黒のコートを羽織った美形の男性と漆黒の髪をした綺麗な顔立ちの青年が歩いてくる。 「着席…」 低い声音が、会議堂に響いた。 「では、会議を始めます」 一斉に資料広げ、会議体勢に入った。目に通しながら隗は、黙ったままだ。 様子を、伺う様にして近くに居る者達は息を飲む。 気に食わない部分があれば指摘してくるのが、隗斗。しかし、今日は何も指摘をしてこなく、沈黙している。 何故か、黙っている方が、恐怖を煽っている感じがしてならない元老達。 あの、隗斗が。 珍しい。 獅天は、様子を窺いながら、主の言動を、待った。 しかし…。 周りの空気に、気付いてくれ。 あまりにも、沈黙を保っているもんだから、元老連中及び、貴族の方々が、恐怖で、震えている。 なぁ…。 隗。 少しは、辺りの空気をだな。 虚しいばかりに、獅天の声は、彼には、届かなかった。 一方の、露草は、真剣に、話を聞いている。 資料を開いているあたり、重要な事だと、納得しているのだろう。 でなければ、意見を申して、立ち去っていくのが、彼だ。 噂に聞く程の事は無いだろうが、一応、観察はしておかないといけない。主である隗斗の申し付けだからだ。 こんな事、斑や諷夜に、バレる訳にもいかない。

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