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ー天界・水輝國・三神帝邸・秘密の千華 『謳櫻、貴方の主、少し、自己嫌悪に入ってるわよ』 ボソッと、他人事みたく、吐く、女性。 この場所で、議会堂を、覗いているあたり、何か、意味があるのだろうか。 『謳櫻』と、呼ばれた一扇は、水鏡に映る人物を見た。隣に居る相手は、嘗て、主だった男。 隗斗が、想いを寄せる相手だと、把握出来た。 『あれでは、我を、持てるのかも些か、妖しいな。●●●…』 『まだ、隗には、早いんじゃないかと思っている。しかし…時間が無いのは確か。だから、謳櫻、どうする…?三神帝の血筋は、スポイト一滴で、水鬼神を作れる。生まれる時も、体液さえあれば生まれられる』 『それは、ソナタが一番、解っていて、憎いんじゃないか?●●●…此処を出る時に、答えを聞かせてくれ。我は、彼処に居る生まれ変わりの存在を、認めて良いのか、解らぬ。今後の、運命に、関わってくるか?』 『…』 彼が、言う事は、彼女も、解っていた。 今後の、運命を左右されるのは、間違いないが、隗斗が、気付くかは、不明だ。 尚更、開かずの間、つまり『鳥籠』が、開かれた時は、嫌でも、御披露目になる。 それが、三神帝に生まれた宿命。 だったら、覚悟を、決めないといけないのも、明確だ。 ー…愚問だわ。 私が、顔を出す時は。 “彼”が、目覚めたら。 『まぁ、それは、後々。ソナタが、嫌と思えば、水輝國は、傾くだろう…』 『傾けさせるのは、蓮華でしょう。水輝國は、蓮華が、創った國よ。私が、携わるのは、また、別の事』 つい、むきになって、言葉が荒くなった女性。 この國は、蓮華が創った世界なのだ。彼女自身が、携わっているのは、跡継ぎ問題と、お家問題を含めた各々。 それを、謳櫻は、解っていて聞くのだから、意地が悪い。 ー…素直に、従うわよ。 それが、役目ですもの。

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