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処置2の恐怖2

千歌のおかげでなんとか未羽は時間ギリギリに着いた。 10時まで後約2分… 到着したものの、その扉を開けれずに未羽は心臓をバクバク言わせていた この中に今からたぶん恐ろしいことをする張本人がいる。 分かってて開けるなんて… ガチャリ 「あ…いましたね。来なさい、未羽」 「ひっ!なんでっ」 「5分前にはきなさい。10時スタートなんですよ?」 「ま…待って!!」 「みんな待ってと言います。待ってやれたことがないので待ちませんっ」 「で、でもっなんで違う先生なの!?ぼくの担当は佐久間先生だよ」 「知っています。ですが、ホルモン補充療法は私の専門分野だからです。来週はきちんと5分…暴れるなら10分前でしょうか?早めに来るように」 「は?来週?いま来週って言った?」 「言いましたが?毎週打ちますよ」 「やだ。聞いてない」 「やれやれ…」 紫藤は佐渡へと電話をかけた 「あ〜…佐渡副長すみません。そちらも処置中とは思いますがちょっと1人では厳しい様子なのでいったん処置2へお願いします」 ・ ・ 紫藤と未羽の睨み合いが続く中、佐渡が到着した 「この子か?聞かん坊は。みぃって言ったかな?」 「未羽だもん」 「ええ。全然躾がなってません」 「かなり怯えていないか?」 「どうも佐久間が公休だからと私が代打だと勘違いしたようです」 「なるほどな。あいつ、説明おざなりだから」 「もうとっくに刺し終わってる予定だったのに予定が狂いました。まったく…外来の準備があるから急ぐんですが…」 「んじゃあ、さくっとやってさくっと終わるか。千歌を隣で待たせてるし」 「なんか勝手に話が進んでますけど、ぼくは望んでません」 「死にたいか?」 「何言って…」 「普通にただ遊離テストステロンが低いだけなら筋肉骨格の成長不全、意欲低下や鬱、性障害、疲労の蓄積、自律神経失調症で人間として成り立たなくはなりますが死ぬまではいかないでしょうが…。あなたの場合それにくわえて糖尿があります。おそらく死にますよ」 「難しすぎてよく分かんないけど死ぬって…そんなことってある?」 「怖いでしょう?だから私たちがいるんです。分かったらベッドにズボンを下げて壁側を向いて横になりなさい」 「は?なんで?」 「おしりに注射すんだよ。ほら手がかかる坊やだな…抱っこするぞ、よっと」 「わぁっ」 急に姫抱きにされ慌てて佐渡の首に巻きつくとベッドに運ばれ、転がされた 「脱ぐぞ?尻浮かせて!」 「何する…っひ!ちょっま、待って」 「恥ずかしがることはないだろう?俺らは医者だし、みんなやってる。ここ来たら脱いで横になって待つ。で、右左は週交代で打つ。そしたら紫藤も優しくやってくれるさ。な?」 「さあ?約束できませんが?」 「おいおい約束してやれよ。ただでさえお前、こどもたちに怖がらてるんだから」 「だから?」 紫藤は注射器の調整をした。 「え?なんか針太いーっ。そんなん無理。やだってやめてっ離してー」 「佐渡副長?こちら側を見せるのは反則です。きちんと壁に向かせてくださらないと!やりにくくなります!!」 「すまん。押さえは任せろ」 「頼みますよ?まったく…はあ」 紫藤は深くため息をつき、いったん注射器をトレーに置くと酒精綿を剥き未羽の尻肉を拭いた た

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