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第41話

数十分後、佐奈は神崎とはもう二度とゲームセンターに行かないと心に決めた。 神崎は初めてやるはずなのに、もう何度も経験している佐奈より上手で結果は毎回佐奈の負けだ。 「つまんない……」 「そうだね、そろそろ堪能したしショッピングモールの方に移ろうか」 そう言ってさりげなくエスコートする神崎。 やはり小さい頃から女の子をエスコートするとかそういう教育も受けているのだろうか。 まあ俺は男なんだけど。 「羽田くん、この服似合いそうだね」 「……そういうのあんま着たことない」 神崎はファッション系のお店に入ると、次々に佐奈の体に服をあて似合うかどうかを試している。それとよく分からないけど時々店員に服を渡している。 佐奈は服や小物にはあまり興味はない。 だからいつも重視するのはデザインでなく着やすさだ。 だから佐奈の服は無地が多い。 本人曰く、他の服と合わせるのも無地が一番楽だそう。 「神崎はいつもこういうお店で服買ってるの?」 「うーん…いつもじゃないけどたまには来るかな」 「へぇ…そうなんだ」 神崎も普通のお店に来るんだな。 なんてちょっと感心したりして……。
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