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「……んっ……やっ……やめろっ――!!」 その口付けは、恋人にするような甘いものでも特別なものでもなく――ただ単に情事を盛り上げる為のつもりだったが、【月野】のヤツは露骨に嫌そうな顔をしながら――軽くとはいえども、上に乗っかってくる俺の肩を掴んでぐいっと押し返して引き離そうとしてきた。 「…………何で?こんなキスくらい――こういう行為をする時はするのが普通でしょ?もしかして――おにーさん、童貞?それとも……」 「…………」 ごし、ごしと――目の前で唇を何度か拭う【月野】を見て、何故か言い様のない怒りと悲しみが入り交じった複雑な感情を抱いてモヤモヤしつつも――俺は負けじとヤツへと問いかける。 「…………おにーさん、恋人とか……もしくは好きなヤツとかいんの?」 「き、君には……関係ないだろう……っ……」 と、そんなヤツの様子を見た俺は――ふいに、先程の部屋で今とは真逆の優しい声色で電話をかけていた光景を思い出し――、 「――さっきの電話の相手……とか?」 「……っ…………」 僅かに眉がピクッと動いた【月野】の顔を見て――ああ、コイツはその電話の相手の事が好きなんだな……とモヤモヤしている気持ちが更に増長している事にボンヤリと気づいた。 「まあ、いいや……そんなのどうでもいいから……続きやろうよ――ねえ、おにーさん♪とりあえず、もうキスはしないでおいてあげる」 「…………」 ニヤリと笑いながら――今度は俺がボディーソープをたっぷりと手に取ると、まだ完全には勃起していない半勃ち状態の【月野】のモノをぎゅっと握り、そのまま上下に激しく手を動かして擦るのだった。 ぬちゅ……ぐちゅ……くちゅっ……ずちゅっ…… ボディーソープがローション代わりとなり、滑りよくしてくれているため卑猥な手コキの音がシャワールームに響き渡り、そんな事をしている内に自分までも興奮しきって脳内がピンク一色となってしまった俺は右手で【月野】の大きく膨らんだモノを一心不乱に扱きながら、左手ではタイルに尻をつきつつ、大きく横に開いた両足の間でギンギンに勃起して先端から汁まで溢れ出している自分のモノを一色不乱に扱いていくのだった。
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