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第43話

"暗い話だけどね、本当のことなんだよ"  冬馬の言葉は嘘じゃない、里親に札束を投げつけられ追い出された。俺だってこの財布の中身がなくなったら一巻の終わり。けどもう彼を苦しませるのは嫌なんだよ。 「いざとなったら俺が金くらい払ってやるっての! 俺なんでもやるぜぇ? あんたのやめならいかがわしい仕事でもやってやるよ」 「それじゃあ、晴翔の人生がめちゃくちゃになっちゃうよ。おれは、いいの」 「良くない!」  冬馬の細い腕を押さえつけて、目と目とみながら冬馬に。 「俺はあんたと離れることはないし、あんたを誰よりも幸せにしてやるって決めたの! 兄弟でも親戚でもない、恋人っていっても構わないんだよ!」 「は、晴翔……」 「好きだ、冬馬」 「え……」  まさか告白なんてするとは自分でも思わなかった。  このタイミングで弱った冬馬。  けれどあふれ出す感情が、真木村が悪いんだ。俺の心をつつくだけつっついて。 「嘘じゃねーよ。 冬馬……」

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