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「お疲れ様。」 「お疲れ様です。」 日が暮れるのも早くなったのでもう外も暗くなっている。 (遅くなったな。) 生徒会の仕事で早くなった桃夜は、スマホに亜之に遅くなったと電話を入れた。 『お車を手配します。』 「大丈夫だ。」 『ですがー「大丈夫だから。」・・・分かりました。お気を付けてお帰り下さい。』 「分かった。」 桃夜は、言って電話を切り、学校を出た。 「こっちの方が近道だったよな。」 普段なら絶対に通らない路地裏を見て言う。 「大丈夫だ。」 危なくなったら逃げればいい。 桃夜は、路地裏の道に入り、歩いていると 「あ、うん・・・もう無理・・・」 (こんな所で・・・) 若い女性の声がした。が 「キャー!!」 悲鳴に変わり、 「!?何だ!?」 声の方に行くとOL女性が額に二本の角を生やした男・・・鬼?に殺害されていたー 「あん?ガキか。」 鬼は、女性を投げ捨てると 「見たか?」 「・・・」 聞かれたが、答えられない。 「まぁ、いい。見たからにはお前も死んで貰うだけだしな。」 男ー鬼が桃夜に襲い掛かって来たが フワ・・・ (また桃の花の匂いー) また桃の花の匂いがしたと思ったら 「こいつに手を出すなー」 桃夜は後ろから回って来た逞しい腕に驚いていると鬼も 「あ、貴方様は・・・申し訳ありません!!」 消えた。 「え・・・」 桃夜は、驚いていると 「大丈夫か・・・」 低い声の持ち主を見た。 「あ、はいありがとうございます。」 助けてくれた男性を見ると (美形だな・・・おい。) 黒髪、切れ長の漆黒の瞳をした美丈夫の男性だった。 「ならいい・・・」 男性は桃夜の頬を優しく撫でる。 「あの・・・」 何故か懐かしい感じがする。 「すまない。先見たのは・・・忘れろ。」 「忘れろって、あれはー「・・・思い出して欲しくないー」え・・・」 男性に何をと聞こうとしたがもう男性は居なかった。 (あの人ー) それより女性のー 「え?ない!?」 遺体もなくなっていた。 「確かにあったー」 遺体があった場所に行こうとしたがスマホが鳴り、出ると亜之の心配する電話だったので慌てて帰る。 「-大きくなったな。桃。」 影から見ていた男性は、桃夜の後ろ姿を見ていた。その目はどこか愛おしさと同時に悲しみも宿っていた。
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