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はじまり 3

あれから数ヶ月。 18歳になった僕はリクルートスーツを着て、ある商店街の入口に立っていた。 「…普通の商店街だな。この中に会社が?」 電信柱に貼られた街区表示板を見ても、この辺に間違いない。 商店街を抜けた先に、その建物があった。 古くて大きなマンション。 中に入り、指定された部屋のインターホンを押す。 ドアが開くと、薄暗い室内に受付があった。 受付にはメガネをかけた若い男性が立っている。 「ご予約の名前は?」 「あ、いえ…。昨日電話した成瀬 誠です。」 「あぁ、少々お待ちください。」 …何なんだ?ここは会社というか… 店だよな? パーテーションで仕切られた向こうから声が聞こえる。 「社長、成瀬 誠という方が…」 「あぁ、通してくれ。」
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