アディクション・ルージュというなんとも艶めかしいタイトル。
アディクション・ルージュというなんとも艶めかしい響きのタイトル。
そしてそのタイトルにピッタリの世界観が広がります。
伏線となる小道具やキーワードにも
御曹司、従順な使用人、館、仮面舞踏会…
何たる甘美な響き!
文字数制限ため登場人物の描写に多くの文字を費やせなくとも
その世界観で気高く美しい人物を読み手が勝手に妄想してしまいます。
調べると、アディクションとは嗜癖(しへき)
「依存に近い程のめり込む」という意味らしく。
激しくのめり込む……るーじゅ……
ルージュとはそう、女性が唇に塗り、テラテラと相手を誘う紅…。
やだもう何たる耽美!いやらしい!最高!
自分ではまず書けない作品!
西洋の香り漂う世界感に、夜になると漏れる男たちの艶かしく吐息にぜひ酔いしれてください。
そろそろ国語の教科書に載るんじゃないだろうか
きぬさんの丁寧な丁寧な描写力にはいつもため息が出る。
夏の肌に纏わりつく湿った潮風から、不安と期待が入り交じる眼差しの先にある伏せた長い睫毛まで。
磯の香りと穏やかな田舎町の匂いまでもが漂ってきそうだ。
もうなんだこの描写は。
そろそろ中学生あたりの国語の教科書に載ってもいいのではないだろうか。
そしてこの五感に溶け込むような透という人物の雰囲気。
引き込まれるわ〜。
夏の匂いと一緒に漂う恋心がまた切なく読み手の心にスッと染み込んでくる。
それはいつしか共感を超え、私自身も体験したことがあるような錯覚さえさせる。
「好き」のたった二文字をこんな風に文章で表現する面白さを最後の最後まで堪能できた作品でした。
毎度、きぬワールドに引き込まれてる者です。
冒頭で場面が鮮明に浮かび上がり、馬の毛並みまで触れられそうな描写力はもう、さすがです。
毎度恐れ入ります。
突然現れた正体不明の謎の男をフランと名付け、過去の死んだ恋人に想いを馳せていく主人公。
ハロウィンとタイトル「フランケン」が上手いことマッチしたきぬワールドが広がっています。
フランに対し、「そういう夜なんだ」と優しく諭すシーン、すっごい好き。
出てくるアイテムやワードがカタカナが多いから?(そんな単純じゃない)なのかめっちゃ西洋感が出てハロウィンの雰囲気がバッチリなんですよね。
冒頭で樒ヶ原乗馬センターという日本らしい固有名詞出てるのに、この雰囲気の作り方、やっぱりさすがです。
不思議な世界観にどっぷり浸からせながらどこか切ない余韻を残す秋の季節にもぴったりな作品でした。
ボリューム満点のストーリー展開に大満足★
オメガバース初心者です。オメガの設定だけでもややこしいのに「獣人」設定となおかつ「3万文字」というコンテスト条件。
そんな中で陰謀、誘拐、家族愛も出てきてボリューム満点!
時折一人称でキャラクターの声が漏れてくるポップなシーンにほっこり。
そしてストーリーの間に挟まれるイチャイチャシーンに最後はオメガバースの醍醐味、ヒートでハァハァしてのベットシーンというデザート付きの大盛り定食を食べているようなストーリー内容です。
シリアスな展開はわたしの好み!
ストーリーの展開もコロコロ変わるし、出てくるキャラもそれなりに多い!
伏線もあちこちに散らばっているから回収も大変だったのではないでしょうか。
ほっこりもあり、切ない展開もあり、エロもありと
読んでるこっちは読み応え抜群でした^_^
ごちそうさまです\(^o^)/
ミステリアスな世界観に即完読!
作者の特徴でもある冒頭ページでグッと読者を惹きつけるテクニックはもう流石でしょ。
そしていつもながら登場するアイテムに意味合いを持たせるところも素敵。
こちらは登場人物が少ない分、ストーリーの流れがスムーズで今回は最速かなってくらい即完読しました。
あっという間に読める。面白い。
オメガバースの醍醐味、感情とは別に魂が惹かれてしまうからこその、
「殺したいほど憎いけど愛してる」
この台詞がたまらん。
オメガほぼ初心者だけどたまらん。
そしてなにより紹介文が上手い!現代版ロミオ&ジュリエットに、怪盗BLACKCROWなどワクワクフレーズに引っ張らてそのままミステリアスな世界観にレッツゴー。
紹介文から読むとストーリーが余計すんなり入る。
即完読間違いなし!
今回も楽しませていただきました!
ご馳走さまです!
ほのぼの系ストーリーかと思っていたらまさかの展開!!
狼と羊のカップルが洋菓子店を営んでいる。
朝にはモフモフちびっ子保育園児が仲良くお散歩する風景が広がる。
なんてほのぼのとしたストーリー…。
狼と羊の獣人キャラクターの雰囲気はまるで童話に出てくるように分かりやすいのに(あっちの方の)立場が逆になっているところが個人的に好物な感じ☆
洋菓子店に出てくるカラフルなケーキが目に浮かぶ。
鮮やかな描写が飯テロならぬ菓子テロとなりさらに五感をくすぐられる。
あぁ、よく晴れた日の昼下がりに読みたくなるような甘酸っぱさとほのぼのさ。
と思っていたらまさかの結末急展開!!
約13000文字でこのオチは凄い!
冒頭とラストのギャップが凄い!
読んでいて全く想像しなかったオチ!
オチのオチ!
それを感じさせない冒頭ストーリーの引っ張り方!
やられた!あっぱれ!
あんまり言うとネタバレしちゃうので言えないけど。。。
てか紹介文をもっと盛っていいと思う!
展開とか凄い面白かったもん!
読んでいくと、読者の色々な感情を引き出たせてくれる物語でした。
良かった!ご馳走さまです!