新着レビュー
可愛いタイトルから内容が想像できないお話
見た目がいかつくて周囲から恐れられている平蔵は、ペットのハリネズミのみーくんをとても可愛がっていた。が、ある日みーくんは死んでしまった。その後、いつも行くコンビニの駐車場で訳ありの美少年を親切で拾ったが、彼は自分をみーくんだと言い……!?
はい、まさかのハリネズミが美少年に生まれ変わって恩返しするファンタジー!?って思いましたか。まっったく違います(笑)タイトルからは全く想像のつかない、バイオレンスなお話でした!毎回作者のなかじまこはなさんのお話には騙されてますが(いい意味で笑)今回もやられました…。笑いあり涙ありのエンターテインメントBL小説、最高にオススメです!
すごくすごく好きです!!!!
これまで商業誌などで見て作られた私の中のオメガバースのイメージがガラッと変わりました。
αの親に認められないとか、Ωとしてずっと蔑まれてきたとか、世界観共通の設定ですが、その障害って比較的軽いものでした。
でも、柚杏さんの「はなのなまえ」で「番う」という行為がすごく重たい行為だと気付かされました。もし、この世界に第二性があったら、きっとこんな辛い現実が待ってるのかもしれないなと思うほど、リアルでとても苦しくて切なくて、もどかしくて、みんなが生きている作品だと思いました。
「花」「花言葉」がいつも重たく響いて泣けてきます…(´;ω;`)
いつか、いつか仮初でない幸せな日々が彼らに訪れることを祈っています。

