新着レビュー
アディクション・ルージュというなんとも艶めかしいタイトル。
アディクション・ルージュというなんとも艶めかしい響きのタイトル。
そしてそのタイトルにピッタリの世界観が広がります。
伏線となる小道具やキーワードにも
御曹司、従順な使用人、館、仮面舞踏会…
何たる甘美な響き!
文字数制限ため登場人物の描写に多くの文字を費やせなくとも
その世界観で気高く美しい人物を読み手が勝手に妄想してしまいます。
調べると、アディクションとは嗜癖(しへき)
「依存に近い程のめり込む」という意味らしく。
激しくのめり込む……るーじゅ……
ルージュとはそう、女性が唇に塗り、テラテラと相手を誘う紅…。
やだもう何たる耽美!いやらしい!最高!
自分ではまず書けない作品!
西洋の香り漂う世界感に、夜になると漏れる男たちの艶かしく吐息にぜひ酔いしれてください。
団地に棲む者とは
最近団地に住み始めた主人公は、夏の夜、酔った勢いで違う部屋に入ってしまう。
そこで出会ったのは、美少年・乙矢。
どうやら彼は団地のある部屋で慰みものになっているらしい。彼の美しさに惹かれる主人公は、彼とともに団地から出ようとするが……。
初めて拝読させていただいた時、まだ連載中の状態でしたので、続きを今か今かとお待ちしておりました!
そして、ついに完結ということで、ワクワクしながら読ませていただくと、驚愕のラストが待っていました。
これ以上はネタバレになりますので、言えませんが、団地という読者にも想像しやすい、ある種閉鎖的な空間をうまく利用された作品だと思いました。
乙矢くんの不思議な魅力に引き込まれながら、ぜひ、涼しくなって頂きたい!
この一家をずっと見守り隊。
はい!!待ってましたー!とばかりのストーリーでした。
こちらのお話は本編『男子高校生マツダくんと主夫のツワブキさん』の番外編となっています。
しかし、本編を読んでいなくても大丈夫!(もちろん読んでからの方がもーっと楽しめますが)
本編ではまだまだ可愛い赤ちゃんのマツリちゃんが立派な(腐った)女子高生として成長を遂げ、マツダくんとパパを観察して萌える……ではなく、暖かく見守るというストーリーです。
プロ野球で優勝した球団で働くマツダくんと一緒にハワイに来たツワブキ一家。
南国の熱い夜で、何も無いわけが無いじゃないか!と一人で興奮しながら読ませていただきました。
これからも作者様の作品に期待です♪
さぁ私達も、マツリちゃんと一緒に暖かく2人を見守りましょう(〃艸〃)ムフッ
二人だけの練習のはずが……
主将の大嶺は夏合宿の夜、自主練をしていた。そこに現れたのは後輩の弓倉。一緒に練習をするはずが、弓倉から急にキスをされてしまう……。
ボールの音だけが響く夜の体育館で、キスの音が響くのを想像してしまいました(*ˊ ˋ*)
この作品、ストーリーも爽やかな青春物でキュンキュンするのですが、キャラ設定も魅力的です。
大嶺の何も語らない男ぶりは、後半の盛り上がり(これ以上は言えないっ)で生きてきますし、弓倉のお調子者の性格だけど実は繊細な性格だったり……。
ストーリーを楽しむか、キャラクターを深く読み込むかは、読者様次第!
繰り返し読んでみて、爽やかな夏の青春を味わってみてくださーい♪
マスカレードの夜、彼が出会った人は……
待ってました!と意気込んで拝読させていただきました。
日常に飽き飽きした御曹司の梨人は、夜毎男相手に体を重ねていた。
朝帰りをする梨人に小言を言う使用人の神楽坂。
そして、仮面舞踏会で出会ったシキという謎の男。
梨人はシキとの関係に溺れながらも、神楽坂を思い続けます。
月下美人の花や、ロミオとジュリエットのセリフを巧みに使い、三人の関係が明らかになるのが、お見事でした!
そして梨人の強気なところと体を重ねると素直になる所のギャップが素敵でした♪
ちなみに神楽坂派かシキ派かというと……どっちも素敵で選べない!(笑)
いつも作者様の作品は、最後、心が幸せになります。
ドキドキハラハラしながら、最後のほっと心が幸せになる所まで読んでみてくださいませ!
素敵な作品ありがとうございました!

