タグ「えちぅど」の記事一覧

【えちぅど】アイシテナイからくれない

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凸役遊郭モノ * * *  赫紅(からくれない)の衣を繁々と見つめ、あの客は深い藍色の反物を置いていった。地袋から出しては端を摘んで眺め、また地袋にしまう日々。  彼はもう来ないのかも知れ...

【えちぅど】羽ばたけず滑空

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受側が雇われ人モノ △朝チュン系の危うさアリ ※朝チュン…朝に鳥が鳴いている様。性夜明けの比喩。 * * *  見た目はタイプではない。かといって厭な感じでもない。まず男だった。しかしよ...

【えちぅど】水族館dez-vous

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* * *  青い影絵の一員になれていた。もう少し、走り回れて活気のある場所がいいのではないかと牧場や動物園も視野に入れていた。  大水槽前のスペースは観覧席があり、カップルや子連れの親たち...

【えちぅど】飛び立てず羽ばたくだけさ。

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雇われ人モノ。 * * *    悪くなかった。      雇われ人は自分より頭ひとつ分以上低い背丈の、まだまだ少年じみた同い年の男を抱き上げた。頭に風穴のある彼は自力で立つことはも...

【えちぅど】B-RISC

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* * *  ロッカーが背後で鳴った。非常に困っている。断崖絶壁に立たされているような心地だ。それでいて、踏み外して堕ちた先にあるのは終わりではなく、始まりだ。おそらく、始末書だとか、そういう...

【えちぅど】殿紫苑と朽ち果てろ春

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遊郭モノなのに妓郎でてねぇじゃん!(T田邪Heart)   * * *  甘たるい匂い。煌びやかな衣。うぐいす張りの床を足袋が行き交い麗かな音が鳴る。艶めいた中に用はなかった。何度か通い詰...

【えちぅど】自分ピエロにオドリクルエ ※強制打ち切り

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1000字越えたので打ち切り的終わり方。 * * *  なんでボクちんのところ来ちゃうかなって話。カレぴとのケンカなら、元カレみたいなボクちんのところ来ちゃまじぃでしょ。こじれるよ、放ってお...

【えちぅど】ドキッと逢魔

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※寝取りモノ * * *    5時ちょっと過ぎ。おやつを食いっぱぐれた。イケメン美少年に三ヶ日はねぇし餅は餅よりモチ肌のボクちんにやきもち焼いて、他の家族(やつら)に寝取られ煽りをかまし...

【えちぅど】おとしわな

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2021年初どころか【えちぅど】初けーうー視点。 * * *  チュウしねぇのかな?    初詣の帰り道、何度も何度もオレのカオイロみてくる。寒いけどカゼひいてねぇもん、オレ。   ...

【えちぅど】初情詣サバイバー

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* * *  太陽の子、風の子、俺の恋人はとにかく元気だ。犬みたいな人懐こさで猫みたいにしなやか、犬みたいな愛嬌で、猫みたいに温かい。湯たんぽみたいだと思っていたが、今夜は俺が湯たんぽだった。...

【えちぅど】108式手探りエレジー

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原題「打ち砕いてエネルギッシュエレジィ」 自慰を彷彿させ極めて卑猥なため改題。 * * *    こたつに入る。彼と。付き合っている、もう、こんなのは。付き合っていないのに、大晦日、家族...

【えちぅど】白と君と別れ 

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ロボットBLまた書きたかった。 * * *  青く拓けた空に雲はあまりなかった。連なる山々が緑の濃淡で立体感を持ち、萌黄の田園に囲まれている。曲がり真っ直ぐ、長く伸びたアスファルトに真っ白な...

【えちぅど】いかんせんイけるシたい

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* * *  凶暴な犬を飼っている。狂犬病ワクチンは打っていない。大喰らいで、俺のいうことはまったく通じない。  俺の傍でのたうち回り、涎を垂らす。何が大切なのか忘れてしまった。可愛いらしい...

【えちぅど】ホワイトソース、海と陸【没】

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オチを忘れるというサイテーのことが起きて没った。 【えちぅど】初没。 * * *  ヨーグルトが飛び跳ねて、にんまりしている。どうせその可愛い口から出てくるのは下品な言葉だ。   「顔...

【えちぅど】見透かされジェリーフィッシュ

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* * *  彼は鈍い。というか頭が悪い。それで、アイツもバカ。自分のデートにカノジョだけでなく、彼も連れて行くんだから。    クラゲのシールは繊細だった。青い線に透明な、フィルムみたい...

【えちぅど】ミルキーすぐに苦み

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* * *  絶対に専用のグラスではなかった。猪口にカフェオレを注いで、その後にホイップクリームを乗せている。「あ〜ッ!」    彼はカフェオレを飲めただろうか。いつもはココアで、コーヒー...

【えちぅど】リンゴのかほりモンスター

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* * *  風呂上がりの俺に、冷蔵庫に用があるこいつは尻尾を振ってついてきた。この尻尾には触れなくて、俺にしか見えない。    炭酸飲料の入ったペットボトルを握ったからいつも熱いくらいの...

【えちぅど】地上で縺れパスタ ※駄文少々

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* * *  愛撫、愛撫、愛撫。俺にはやらない細かい手付きで彼は自分で焼いたスポンジケーキに自分で混ぜたクリームを塗りたくる。俺にはしない力加減で、ゆっくり、優しく、細やかに。俺の髪を掻き乱し...

【えちぅど】イチゴとキウイのネトるタルト

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500字程度(〜520字くらい)にしておきたかったのですが700字強。 * * *  赤と緑は反対の色。リボンの色、樅-モミ-の木の色。友人の目の前にある、イチゴとキウイのタルトとか。黄色は...

【えちぅど】甘やかスノーグローブ ※駄文なし

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* * *  何となく入ったケーキ屋で、恋人はショーケースを眺めていた。オレンジ色の光が洒落た洋菓子をひとつひとつ、熱心に見ている彼の頬で照り返している。    今の時代はどこでも撮影でき...