目次

36話 / 109,188文字 / 20
第1話
4
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
第10話
第11話
第12話
第13話
第14話
第15話
第16話
第17話
第18話
第19話
第20話
第21話
第22話
第23話
第24話
第25話
第26話
第27話
第28話
第29話
第30話
第31話
第32話
第33話
第34話
第35話
最終話

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レビュー

輪の中の孤独、輪の外の孤独、最後にたどり着く場所(文字数オーバーにつきコメント欄へ続く)
【光と予感】 物語は、主人公が唯一落ち着ける場所とも言える、図書室から始まる。彼は本を通し、父や母との温かいエピソードを思い出す。しかし、それは自分のいま置かれている、お世辞にも幸せとは言えない境遇を思い出すきっかけとなった。突然どん底に落とされ、それでも環境に馴染もうと健気に努力したが、その努力は周りによって手折られる。結果、残ったのは”輪の中の孤独”を感じ、一人でいることを選んだ自分であった。 しかし、そんな彼に突然の来訪者が。自分とは正反対にも感じるその相手は、これから主人公に多大な影響を及ぼすのではないかと言う”予感”を読者に抱かせる。 【彼との会話が読者に与えるもの】 二人の出会いのシーンには二つの印象に残ることがある。それは、主人公が”初めて他人に興味を示す”という”非日常”と、主人公と同級生の野球部員が、本の内容に触れる部分。単なる質問のように見えるが、何かを調べているのだろうかとさえ、思わせる。冒頭のページの両親の離別について詳しく述べられていないことから、何か関係があるのではないかと、深く疑りたくなるのだ。タグには記載されてはいないので、この時点でミステリー要素は含まれてはいないのだろうと思いなおすが、とても続きが気になる作品であることは否めない。 【戸惑い、恐怖、本心それを繋ぐとき】 恋と自覚した主人公は、淡い恋心を抱きながら、気さくな彼との時間を過ごすこととなる。主人公の心の変化や、自分の本心に気づくまで。彼に想いを寄せる様子などが丁寧に描かれており、応援したい気持ちになりながら、彼の行く先を見守ることとなる。しかし、そんな彼に突きつけられた悲しい現実。主人公と共に落胆してしまうのは、物語に深く入り込んでいるからなのだと気づく。